感染症時代にソーシャルディスタンスを守りつつ(?)できる外出遊び第1回 「成田空港周辺で飛行機を観よう」
最近、Twitterでの発信が主になってしまい、当ブログは本当に久々の投稿になります。
昨年から、新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的蔓延に伴い、我が国でもこの1年の間に2回の緊急事態宣言が発令され、マスクの品薄問題や、飲食店の営業時間短縮、マスク着用の是非による事件が起きるなど、緊迫した状態が続いております。
このウィルスに関する見解は人それぞれあっていいと思いますし、他人の迷惑にならない限りはそれ応じた行動を個人がとる事を否定はしませんが、他の人の前では政府方針に沿った行動をする、という原則は皆様に守って頂きたいと思う次第です。
さて、不要不急の外出はなるべく避けるよう、と言われるご時世ではありますが、部屋に引きこもり状態では流石に健康に悪いですし、ストレスも溜まりますので、皆様の健康のお手伝いをしている当院と致しましては、看過できないところもある訳でして。
とは言うものの、繁華街で遊ぼう!!なんて無責任な事も言えませんし、遠出をしよう、なんてのもお勧めはできませんし、場所によっては他県ナンバーの車に嫌がらせをする、なんて嫌な話も聞きますので、抵抗があるところ。
最近では「ひとりキャンプ」など、ご時世に合った遊び方を提案されている方も多いですし、当院としても何かご提案できないかな?と考え、今回から「感染症時代にソーシャルディスタンスを守りつつできる外出遊び」のご提案をしてゆこうと思う次第です。
…まぁ、ネタ切れ以外で、この企画が「第1回」で終わるのがベストなんですが。
今回は当院周辺からなら、1時間程で行ける、成田空港周辺で飛行機見物ができるスポットをご紹介します。
(企画の関係上、自家用車等による移動を前提としたご案内になりますのでご了承下さいませ)
まず、今更ですが成田空港の場所ですがこちらになります。
当院がある船橋市北部からなら、国道464号線を成田まで走り、そこから国道408号線、国道295号線と進むのが最も近くて楽なルートだと思います。
特に国道464号線は印西市に入ったあたりから印旛沼の手前まで信号がない側道がありますので、非常に走り易い道です。
(高速道路ではありませんので、制限速度は守って安全運転を!!)
参考動画
「飛行機見たいなら空港の展望台で見ればよくね?」という方もいらっしゃると思いますが、展望台だとどうしても見られる方向が限られますし、空港駐車場もなかなかお高いですし、食事をする場所となるとこれもまたお高かったりと、あまりコストパフォーマンスがよくないと思うのは私だけではないと思います。
成田空港の場合、行政側が航空ファンへの理解があるのか、飛行機の見物や撮影に適したスポットが複数整備がされており、その駐車場は全て無料なので、使わない手はありません。
本当は航空科学博物館がA滑走路南端にあり、展望台が飛行機を見るには最適といっていい環境なのですが、
(しかも時期にもよりますが、係の方が離着陸機の解説をしてくれる!!)
屋内という事で、今回の趣旨からは外れますので、敢えて外します。
(ですがお勧めポイントではあります)
まず、現地に行く前に意識して頂きたいのは「当日の成田空港は北風運用か?南風運用か?」です。
意外にご存じない方も多いのですが、飛行機は原則的に向かい風で離陸も着陸もおこないます。
成田空港はA滑走路・B滑走路共に並行しているので、同じ運用をします。
当日の成田周辺の風向きを見て、どちらかを把握する…と、言いたいところですが、面倒なので(笑)
以前当ブログでもご紹介したFlightradar24で飛行機がどちらの方向から離着陸しているかを確認しておくといいでしょう。
この画像の場合だと、A滑走路を南に向かって滑走している飛行機がいて、隣の誘導路を滑走路北端に向かっている飛行機が居るので、南風運用をしている事がわかります。
もっとも、途中で風向きが変わる事もあるので事前に確認した時と運用が変わっている事も多々あるのですが。
Flightradar24はスマートフォンアプリにもあるそうなので、現地で離着陸する飛行機を確認しながら見物すると一層楽しめると思います。
さて、飛行機見物お勧めポイントをご紹介してゆきます。
1.十余三東雲の丘
国道51号線沿いにある、最も車でアプローチし易いポイントだと思います。
バス停もすぐ傍にありますが本数はあまりないようです。
B滑走路北端近くにあり、南風運用時の離着陸が間近に見えます。
北風運用だと着陸した飛行機はすぐ近くで見えると思いますが、離陸の際は高度が高くなってしまっているかもしれません。
(機種やその時の機体重量にもよると思います)
着陸するピーチエア Airbus A320-214型機
離陸直前のジェットスター・ジャパン Airbus A320-232型機
また、この場所にはターミナル毎に、どんな航空会社の飛行機が来るのか、解り易い解説板があるので調べながら見るのも一興です。
2.成田市さくらの山
おそらく成田空港周辺で最も有名な飛行機見物スポットだと思います。
空の駅さくら館という施設が併設されており、中には飛行機関連のグッズ・お土産物(飛行機の座席まで!!)や大きな飛行機の模型も展示されているほか、地元の特産品なども販売してますし、屋台が出る事もあるようです。
こちらもバスでアプローチする事も可能なようですが、やはり便利という程の本数はないようです。
A滑走路北端近くにあり、こちらも南風運用時の離陸・着陸がよく見えます。
着陸時のタイヤが熱した臭いまで流れてくる程、迫力あるスポットです。
今回は風向きや時間帯がよく、こちらでは非常に多くの飛行機を見る事ができました。
滑走路に進入し、離陸してゆく大韓航空 Airbus A330-323X型機
着陸する全日空 Boeing 787-9型機
着陸する大韓航空 Boeing 747-8HTF型機(貨物機)
離陸の為に滑走路に進入する春秋航空日本 Boeing 737-8AL型機
着陸するアトラス航空 Boeing 747-4KZF/SCD型機(貨物機)
何故か真っ白です。
着陸進入するエア・カナダ Boeing 787-8型機
滑走路に向かうカーゴルックス・イタリア Boeing 747-400F型機(貨物機)
偶然ですが、非常に珍しい航空会社の飛行機も見る事ができました。
滑走路に向かうシルクウェイ・ウェスト・エアラインズ Boeing 747-83QF型機(貨物機)
※現地にいた航空ファンの方によると、成田には年に数回しか飛来しない、アゼルバイジャンの航空会社だそうです。
着陸するルフトハンザ・カーゴ Boeing 777-FBT型機(貨物機)
着陸する全日空 Boeing 787-9型機(スターウォーズ特別塗装機)
着陸するアトラス航空 Boeing 747-47UF/SCD(貨物機)
先程も出てきたアトラス航空ですが、先程の機体は真っ白だったのに、今回はちゃんと塗装してあるのが面白いですね。
着陸する全日空 Airbus A380-841型機
東京-ホノルル線用として3機就役した全日空のA380型(これは1号機のようです)ですが、現在は世界的な旅客需要激減という事で運用を休止していましたが、この日は国内向けクルーズフライトとして、成田を出発し、宮崎~熊本~淡路島~長野~山形上空を回って成田に帰着するというルートで飛行したそうです(これも現地航空ファンの方からの情報です)

この日はA380のフライトがあったせいか(着陸後ゾロゾロと帰る人が多かったです)ここに集まった方は予想以上に多く、正直ソーシャルディスタンス的にはどうなのかと思わなくもなかったですが、特別な飛行機が飛ばない限りはここもそれほど心配はないのかな?という気がします。
私が行った際は季節が終わってしまっていましたが、その名の通り桜の名所でもあるそうなので、タイミングが合えば飛行機と桜の競演という日本らしい絵が見られるかもしれません。
3.三里塚さくらの丘
こちらはA滑走路南端近くにあります。
さくらの山と違い、売店等はありませんが、その分ゆっくり見る事はできそうです。
バスで訪れる場合は最寄りバス停から約10分歩くようですし、本数もあまり多くはないようなので、ちょっとハードル高いかな?
ここも桜の木がありましたので、季節によってはお花見がてらもいいでしょう。
滑走路南端なので北風運用の時の方が飛行機はよく見えそうなのですが、この日は残念ながら南風運用でした。
南風運用時の着陸機は、手前で滑走路から外れてしまうのでほぼ見られないと思います。
離陸上昇中のジップ・エア Boeing 787-8型機
離陸上昇中のユナイテッド航空 Boeing 787-9型機
離陸上昇中のベトナム航空 Airbus A350-941型機
4.ひこうきの丘
三里塚さくらの丘からすぐの場所、車で1分程度しか離れてませんが、滑走路端よりさらに南側になるので、
やはり南風運用時がメインになると思います。
バスで訪れる場合は航空科学博物館から徒歩になるようです。
整備区画が目の前なので、駐機している機体がよく見えます。
中央にいるのは日本貨物航空のBoeing 747-8F型機ですね。
さくらの丘とは少し違うアングルで離陸する飛行機を見る事ができます。
離陸上昇するエアカナダ Boeing 787-9型機
時間的に離陸が少ない時間だったのか、ここではほとんど写真は撮れず、でした。
なお、ここにはハートのモニュメントが設置されています(何故?)
地面にもハート
恋愛成就の御利益でもあるのでしょうか?(笑)
5.東峰神社
最後にちょっと変わったスポット。
地図でご覧頂いた方がよく解ると思います。
なんと、B滑走路南端の先にあります。
勿論、ちょっと土地が窪んではいますが、まさにすぐ向こうは滑走路という場所。
実はここ、成田空港反対闘争の折に用地買収できなかった場所だそうで、数年前までは立ち寄るだけでも警察の職務質問を受けたそうですが、今は普通に訪れる事ができます。
ただ、駐車場がある訳ではなく、神社に続く道(左右はフェンスに囲まれています)が少し広くなった場所があり、車を停める事ができるだけなので、長時間の滞在はお勧めできません。
(場所の経緯を考えると、短時間滞在で済ませる方が無難でしょう)
場所からご想像いただけるかと思いますが、ここは「飛行機のお腹」を間近で見られる場所です。
この日は南風運用でしたので、離陸機が見られる形になります。
ジェットスター・ジャパン Airbus A320-232型機
北風運用の時は、着陸機がもっと低い高度で目の前を通過するので、愛車と一緒の写真を撮る方も多いとか。
画像検索すると大迫力の画像が沢山出てきますね。
いかがでしたでしょうか?
航空需要の激減により、発着機数も以前に比べて大幅に少なくなっていますが、逆に言えばお弁当持ってピクニック気分で遊びに行くにはよい場所かと思います。
また、世界中の航空会社が経営危機にあるとも言われており、今まで普通に日本に就航していた航空会社も経営破綻してもう二度と見られない…という事もあるかもしれません。
そういう飛行機を目に焼き付けて、あるいは記録に残すのもいいかもしれません。
ご興味を持たれた方は、是非足を運んでみて下さい。
※カメラの望遠は大きいに越した事はありませんが、どの場所でも100~200mm前後のレンズがあれば充分撮れると思います。
スマートフォンだとちょっと厳しいかも。
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